works014

合成フォントに躓きました…

この記事は、DTP Advent Calendar 2018の12日目の記事です(最後に残った1枠でございました…)。

いま現在進行中の案件でタテ組みの「合成フォント」を組んだ際にちょっと躓いたので、経緯を纏めておきます(アプリケーションはInDesign CS6です)。

デザイナーさんからのフォーマットは「合成フォント」と書いてはあるものの、「正規表現スタイル」で指定してありました。
段落スタイルの内容は【[\d\l\u\l\ \”\@]+?】に文字サイズを110%拡大した欧文フォントを充てるというモノで、文字揃えは(タテ組みですから)「仮想ボディの中央」で、「1行取り」とされていました。
「1行取り」とする理由は、欧文部分を「110%」にしてありますから、グリッドに収まらずに2行取りとかになってしまうからですね。
※これは(110%とする)文字スタイルの「文字の比率を基準に行の高さを調整」のチェックを外せば特に問題ないでしょう(合成フォントではこの問題は起きないのはご存じの通り)。

この正規表現スタイルを利用して合成フォント風の表現を実現する方法は知ってはいるのですが、ベースラインを弄る場合には文字サイズ毎に文字スタイルを作成する必要があるため私は使うことに二の足を踏んでいました。

また、この支給された正規表現スタイルではピリオドやコンマあるいは一重引用符や閉じ側の二重引用符やダーシ類に欧文書体は適用されませんね。

f:id:works014:20181211170617j:image:w570

なので、とりあえず合成フォントを組むことにしました(あらかじめ仮名書体を使うことや、U+02D9を使って文字を作る必要があるということが判っていたこともありますが…)。

f:id:works014:20181211170618j:image:w570

  • 2種の引用符とU+2014は「特例文字」で設定しました
  • 「¨」U+00A8は合成フォントの分類では全角記号となっています。

まず第一の躓きは、合成フォントを作成する際にベースラインを弄らなかったこと。
合成フォントで適用できる範囲外のラテン1補助やラテン文字の拡張AおよびBなどの(一部の)文字が出現すると「文字スタイルを適用」…としたのですが、当然ベースラインが微妙に異なりますね(これは判っていたことなのですが…)。

f:id:works014:20181211170619j:image:w570


合成フォントは欧文ベースライン揃えの状態から文字サイズを110%としているのに対し、正規表現スタイルで適用した場合は「文字揃え=仮想ボディの中央」の設定に応じて文字の位置が決まります。なので当然の結果ですね。

f:id:works014:20181211170623j:image:w570

  • 下はすべて合成フォント
  • 「¨」U+00A8の左右のアキが異なることにも注目してくださいね(上が正常)

まあ、文字スタイルでベースラインを弄ってもいいのですが、それでは本末転倒ですし、括弧内の文字サイズは小さくしたり、後注部分などを含め数種類の文字サイズが出現するため文字スタイルがそれだけ必要になります(ただし、今回の場合はベースラインを弄る必要はなかったのですが…)。
なので、これを解消するために合成フォントの「特例文字」で
ラテン1補助の一部やラテン文字拡張A [\x{0100}-\x{017F}]、ラテン文字拡張B [\x{0180}-\x{024F}]、ギリシャ文字 [\x{03840370}-\x{03FF}]*1などなどを追加し(合成フォントの半角欧文との重複は特に問題なしと理解)、ついでにベースラインを、(「文字揃え=仮想ボディの中央」で110%拡大した場合の位置に揃うように)1.8%上へ移動しました。

f:id:works014:20181211170620j:image:w570

これで大丈夫と思いましたが、さらに落とし穴がありました。
画像をご覧いただくと、引用符にはアキ量設定の半角アキが適用されているようなのが判りますね(ギリシャ文字の一部などにも不自然なアキが発生しています)。引用符として使う場合は欧文スペースとセットで使うことが多いでしょうから気づかないのですが、アポストロフィとして使う場合にはアキを削除する必要が出てきますね。
さらに、合成フォントを組んでもギリシャ文字部分はタテ組みでは正立してしまう文字種が多いようです。

f:id:works014:20181211170624j:image:h570

結局、合成フォントを組む場合は、少なくとも「引用符」と「ギリシャ文字」は正規表現スタイルで欧文フォントを適用する方がいいということになりました。

f:id:works014:20181211170621j:image:w570

結論としては、ベースラインを特に弄る必要がない、あるいは(ベースラインを弄るとしても)使用する文字サイズのバリエーションが少ないのであれば、正規表現スタイルで合成フォント風の表現を実現するのが一番ラクだろうということに……。

f:id:works014:20181211170622j:image:w570

ということで…「今更なにを」的なことになってしまいました。

※合成フォントとギリシャ文字の件については、中嶋かをりさんが先日言及されていましたね。→「InDesign上でのギリシャ文字のおかしなふるまい

 

*1:ギリシャ文字拡張 [\x{1F00}-\x{1FFF}]

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ichinose

PhotoDigitizer 技術資料

 PhotoDigitizer 技術資料

−−−−−

Scan時間 [ model : 201510A ]

1200dpi8bit_Gray 3' 10"

600dpi8bit_Gray 0' 55"

−−−−−

計算:

5mSec./Line
17.2 inch * 600 ppi = 10,320 pixel
10,320 * 0.005 = 51.6 Sec.

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n-yuji

例のやつ今年も作ったよ。

市販のカレンダーに不満があり、毎年自分のために作っている卓上カレンダーの2019年版です。
ダウンロードはこちらから↓

https://1drv.ms/b/s!AhC9NBFsYczQgYBAIGg3ksPLxcTn_Q

 

使い方:

  1. ダウンロードしたらAcrobat Rederでファイルを開き、プリンタでA4の紙2枚に印刷します。原寸で使用するので、印刷時に「サイズオプション」は「実際のサイズ」を選んでください。そうしないと少し小さくリサイズされちゃいます。
  2. 印刷できたら、カッターで切り離し。いきなりスッパリ切ってしまわず、補助線に定規を当てて、紙の両端を残して切り目を入れていくのがコツです。
  3. フロッピーケース(ツッコミ不要!)に入れて完成。

f:id:n-yuji:20181210220006j:plain

 

特徴は、月末を斜線で略さず、6段にしてあること、曜日を英語でなく漢字にしてあることです。


これもう毎年書いてますが、今年も掲載しておきます。

市販カレンダーへの不満:

  • 月末を斜線でまとめるの禁止!
  • 仏滅とか大安とかそういうのはいらねー。
  • 曜日を英語で書くな。漢字がいいんだよ!

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あさうす

face

DTP Advent Calendar 2018

そういえば前回書くの忘れてたので、紹介がてら単独で記事を起こす。



noellaboさんが企画した「DTP Advent Calendar 2018」に参加しました。

前回の記事は12/2としての、2日目扱いの記事だったりします。

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会12/14は開催しません

Tweet12月14日(金)は開催予定でしたが開催しません。 隔週金曜勉強会は来年再開しますのでよろしくお願いいたします。

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あさうす

face

Adobe Fonts(旧Typekit)の和文系書体数あたりを調べてみた(2018年12月版)

ということで、「2018年12月の頭の時点で、実際に使える『Adobe Fonts』で提供されている和文系書体の書体数は実際にどれくらいあるんじゃろうか」という素朴な疑問に駆られましてですね。

手作業で調べました。

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n-yuji

はてなブログに引っ越してきた。

特に何ごともなく引っ越し完了したわけで。

まあ、見た目が少し変わったぐらいの違いしかないですよねえ。

 

デザインはいちばんシンプルなのを選んだけど、どうも気に入らない。

本文とサイドバーが一体に見えるとか、見出しと項目の間隔が広すぎるとか、あれやこれや。情報のまとめ方の感覚が違うのかなあ。

できれば、またCSS編集したいところなんだけど、ちょっとハードルが高い。操作もいろいろ違うので、しばらく慣れないな……。

 

その後、CSSガリガリ編集して、だいたい以前のイメージに近くなった。ついでにWebフォントも導入。

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大阪DTPの勉強部屋

忘年会のお知らせ

Tweet■12月22日(土) ■●20時から ■場所 地下鉄堺筋線 扇町駅近く ■費用 ■4,500円 参加希望者は大阪DTPの勉強部屋サイト上部の「ご意見・お問い合せ」から タイトルを「12/22忘年会 参加希望」と […]

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n-yuji

BOOTHにてフォントの販売を始めました。

お久しぶりの更新です。

フォント販売の件。これまでに製作したフォント、「なのゴシック」「まにまに丸ゴチック」は、ともに、DLmarketさんでの販売をメインにしていました。ところが、システム障害により、しばらく使えなくなってしまいました。そこで、新たにBOOTHというサイトにてフォントの販売を始めました。

 

BOOTHのことは、前からちょっと気になっていて、アカウントも取得していたんですよ。とはいえ、販売サイトを増やすのは手間ですからね……。

BOOTHでは、購入した品が「購入履歴」からいつでもダウンロードできる(これ重要です!)等、DLmarketよりもシンプルで優れた販売サイトのようですので、以後こちらをメインにしようかな。ほんとはMyfontsさん(けっこう貢いでるぞ)あたりで扱ってもらえるといいような気もするけど(とはいえ、海外で変な使われ方をされたら嫌かなぁ)……。

 

ところで、これまでにDLmarketで購入され、今ダウンロード出来なくて困っているという方がありましたら、遠慮せずメールにてご相談いただければ。当方としてもバージョンアップした版を使って欲しいので。

 

フォントの製作・販売は、あくまで余技なんですけれども、おかげさまで少しばかりは収入を得ております。

今後ともご支援をよろしくお願いします。

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mottainaiDTP

フォルダ内のGREPクエリをスクリプトで一括実行する[InDesign]

DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)【注意】本スクリプトはドキュメントの内容を変更するものです。また、一時的に「GREP」フォルダなどの名称を変更します。必ずドキュメントや、各フォルダのバックアップをとってからご使用ください。 InDesignで作業をしていると検索/置換のためのクエリ数が増え、管理に困ることがあります。できればクライアントや媒体ごとにクエリを収めるフォルダを分けておきたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。今回は、そのように分けたフォルダ内のクエリを一括実行するスクリプトを考えてみました。 スクリプトの内容スクリプトの大ざっぱな流れとしては クエリを収めたフォルダをダイアログで選択(フォルダ名を記憶)→元々の「GREP」フォルダの名称を一時的に「GREP_ original_saved」に変更(ダイアログで「GREP」フォルダを選択した場合は変更不要)→先にダイアログで選択したフォルダの名称を「GREP」に変更(同)→「GREP」内のクエリを全部実行→「GREP」フォルダの名称を元に戻す(同)→「GREP_ original_saved」フォルダの名称を「GREP」に戻す(同) ということになります。※スクリプト実行中にエラーが発生した場合、フォルダ名が変わったままになる可能性があります。その場合は手動でフォルダ名を戻してください。 使い方クエリを収めたフォルダは「Find-Change Queries」内(「GREP」フォルダと同階層)に置いてください。クエリを収めたフォルダの名称は「GREP〜」とします(「GREP_A社の作業用」など)。※「Find-Change Queries」の場所については<a href="https://helpx.adobe.com/jp/indesign/kb/cpsid_84488.html" target="_blank">アドビのサイト</a>を参照してください。 ドキュメントを表示した状態でスクリプトを実行してください。アクティブドキュメントのみが処理対象となります。 動画でも触れていますがドキュメントに存在しない設定(段落スタイル、文字スタイル、スウォッチなど)がクエリに含まれている場合、アラートが表示されることなく意図しない結果になることがあります。事前に個々のクエリーの設定が、すべてドキュメントに存在することを確認した上でご使用ください。 <a href="https://www.youtube.com/watch?v=rLvYAFcJ4QI&amp;external_video_config=width%3D480%26height%3D320">フォルダ内のGREPクエリをスクリプトで一括実行する</a>※今回、処理対象はアクティブドキュメント全体としました。「すべてのドキュメント」「ストーリー」「選択範囲」などを対象にしたい場合は132行目「mydoc.changeGrep();」を書き換えてみてください。 サンプルデータはこちら《<a href="http://mottainaidtp.up.seesaa.net/image/minimum_2018_1118a.zip">minimum_2018_1118a.zip</a>》です。<a></a>
DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)

【注意】本スクリプトはドキュメントの内容を変更するものです。また、一時的に「GREP」フォルダなどの名称を変更します。必ずドキュメントや、各フォルダのバックアップをとってからご使用ください。


InDesignで作業をしていると検索/置換のためのクエリ数が増え、管理に困ることがあります。できればクライアントや媒体ごとにクエリを収めるフォルダを分けておきたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。今回は、そのように分けたフォルダ内のクエリを一括実行するスクリプトを考えてみました。

スクリプトの内容

スクリプトの大ざっぱな流れとしては
クエリを収めたフォルダをダイアログで選択(フォルダ名を記憶)→元々の「GREP」フォルダの名称を一時的に「GREP_ original_saved」に変更(ダイアログで「GREP」フォルダを選択した場合は変更不要)→先にダイアログで選択したフォルダの名称を「GREP」に変更(同)→「GREP」内のクエリを全部実行→「GREP」フォルダの名称を元に戻す(同)→「GREP_ original_saved」フォルダの名称を「GREP」に戻す(同)
ということになります。

※スクリプト実行中にエラーが発生した場合、フォルダ名が変わったままになる可能性があります。その場合は手動でフォルダ名を戻してください。


使い方

クエリを収めたフォルダは「Find-Change Queries」内(「GREP」フォルダと同階層)に置いてください。クエリを収めたフォルダの名称は「GREP〜」とします(「GREP_A社の作業用」など)。

※「Find-Change Queries」の場所についてはアドビのサイトを参照してください。


ドキュメントを表示した状態でスクリプトを実行してください。アクティブドキュメントのみが処理対象となります。
動画でも触れていますがドキュメントに存在しない設定(段落スタイル、文字スタイル、スウォッチなど)がクエリに含まれている場合、アラートが表示されることなく意図しない結果になることがあります。事前に個々のクエリーの設定が、すべてドキュメントに存在することを確認した上でご使用ください。

※今回、処理対象はアクティブドキュメント全体としました。「すべてのドキュメント」「ストーリー」「選択範囲」などを対象にしたい場合は132行目「mydoc.changeGrep();」を書き換えてみてください。


サンプルデータはこちら《minimum_2018_1118a.zip》です。

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DTPの勉強会

【DTPの忘年会・2018年】開催のお知らせ

毎年恒例となりましたが、今年も東京DTPの勉強会主催で忘年会を開催いたします。
DTP・印刷のことを肴に、いろいろお話したい皆さまのご参加をお待ちしております。

■開催概要

開催日:2018年12月15日(土)
時 間:18時頃から開始(4時間・22時終了予定)
会 場:龍盛楼 神保町店 (名称確認中)
場 所:東京都千代田区神田小川町3-5-11 龍盛ビル 1F
 ※店舗名が変更になったようですが、場所は同所で開催します。
参加費:4000円
 ※当日、主催者(あかつき・あさうす)にお支払いください。

■参加資格

勉強会に参加されたことがある方、ない方、どなたでもご参加いただけます。
DTPのことを肴にいろいろお話したい人であればお気軽にどうぞ。
(ただし良識を持ってご参加ください)

■お申し込み

下記よりお申し込みをお願いいたします。
【DTPの忘年会2018】お申込みメールフォーム

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ichinose

PhotoDigitizerの主走査倍率精度の決め方

PhotoDigitizerの主走査倍率精度の決め方

製品仕様書では、主走査倍率精度を ±0.14%としました。

次ぎのような考え方です。

1.主走査倍率の温度依存性

実験より、20℃変化で、0.101%倍率が変わることが判りました。

Temp_dependent

つまり、このイメージスキャナを使った「定規」の

熱膨張係数は、

0.101%/20℃

=

50.5×10^(-6) /℃

となります。

イメージスキャナのキャリッジの素材がアルミダイキャストであることが判っています。

アルミニウムの熱膨張係数は

23×10^(-6) /℃

ですので、半分は、アルミ素材の影響と考えられます。(*1)

2.使用温度範囲を決める

次ぎに、ユーザーの使用環境を決めます。

T = 25±5℃としました。

これで、倍率の範囲が決まります。

まず、規定の温度(例えば、25℃)で、倍率をぴったり合わせたとします。

ユーザーの使用環境のために ±5℃の温度変動があるとすると、

50.5×10^(-6)× ±5℃

=± 252.5 ×10^(−6)

=± 0.025 ×10^(−2)

=± 0.025%

となります。

3.スキャナの温度上昇を推定する

更に、使用している内に、スキャナの内部温度が上昇することを想定します。

これを±5℃としましょう。

± 0.025%

4.最後に、製造時の調整誤差を決めます。

製造時調整:±0.05% 未満とする。

環境温度を 25±5℃ とする。

と作業標準を決めます。

5.まとめ

ユーザー使用環境温度による影響:± 0.025%

スキャナの本体の使用中の温度上昇の影響:± 0.025%

製造時の調整精度:±0.05%

製造時の温度による影響:± 0.025%

以上を全て足し合わせて:±0.125% 

更に少し、安全を見て ±0.14% としました。

Pd_temp

1200ppiでA3サイズを10回繰り返しスキャンした結果のグラフは下記の通りです。

+0.023%

-0.016%

といった値が実力値です。

推奨使用温度ドンピシャで使って頂ければ、

スペックの1/5~1/10の精度が出ると推定されます。

Photo

主走査倍率精度 実測結果 (10回、繰り返しスキャン)

Photo_2

副走査倍率精度 実測結果(10回、繰り返しスキャン)

(*1) 半分は、アルミ素材の影響と考えられます。

具体的に考察してみましょう。
このイメージスキャナ(ES-10000G)は、縮小光学系のため、レンズとCCDの距離の変動がそのまま倍率に影響します。
レンズとCCDはアルミダイキャストに固定されており、その距離の伸び縮みがそのまま倍率変動に直結します。
温度が上がると、レンズ〜CCD間距離が伸びる。そのため、規定センサ画素数(14640pixel)で、規定の原稿範囲(310mm)を結像して見ているのに対して、レンズ〜CCD間距離が伸びたことで、見ている原稿の範囲が広くなります。つまり、みかけ光学解像度が低下する。
ここでは、主走査倍率精度の定義を、「温度が上がると素材が伸びる」という現象と直感的に整合するように、「1画素あたりの寸法」の精度で定義します。
つまり、みかけ光学解像度が低下すると、「1画素あたりの寸法」は、長くなるので、「+」の符号となります。
ところで、イメージスキャナの主走査倍率の温度依存性 50E-6と、アルミニウムの熱膨張係数 23E-6の差の残りの要因は何でしょうか。
恐らく、結像レンズだと推定されます。
結像レンズの鏡筒は、やはりアルミニウムで作られています。
一般的に、5群7枚といった複数の凸レンズ、凹レンズの組み合わせで高精度なレンズが構成されています。
この、レンズ群の距離、レンズ鏡筒の温度による伸び縮みによって、レンズ本体の焦点距離(fl)が変化していると推定されます。

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ichinose

画像計測用のイメージスキャナ PhotoDigitizer が新モデルに生まれ変わります。

画像計測用のイメージスキャナ PhotoDigitizer が新モデルに生まれ変わります。

http://www.imeasure.co.jp/product/photodigitizer.html

旧モデルは、キセノン冷陰極管搭載モデルでしたが、
新モデルは、白色LED光源を採用しました。

従来通り、寸法精度、直角精度の保証はもちろんですが、
濃度再現性についても新しいステージに入りました。

PhotoDigitizer は、いくつかの特徴を持っています。

1.寸法精度と直角精度

市販のイメージスキャナで大きなイラストを分割スキャンしてフォトショップで繋ぎ合わせようとした経験をお持ちの方は直ぐに気付いたでしょう。
イメージスキャナは、縦と横の倍率が異なる場合が多いのです。
そのため、分割スキャンした画像がうまく繋がらないという事態が起きます。
判りやすく表現すると、円が楕円になります。

更に困ったことに、直角が直角に成らない。つまり、長方形が平行四辺形になってしまいます。

Pd_

~・~・~・~

PhotoDititizer では、ハードウェア性能を高める独自チューニングを実施します。
寸法精度、直角精度を1台づつチューニングします。
また、繰り返し再現性を検証するために、
ガラス板にクロム蒸着したテストパターンを用いて、繰り返しスキャンした画像で寸法精度を計測します。

2.濃度変動

デジカメで商品の写真撮影をする時に、露出調整の最小刻みは、±1/3EV程度でしょうか。(EV: Exposure Value。2の階乗表記。)
±1EVでx2〜x0.5の露光調整ですので、+1/3EVで、x1.26つまり、+26%です。
写真撮影時のライティング(照明光源)は、この変動を許容していると言っても良いでしょう。

一方、イメージスキャナの場合は、一種の反射率測定器のしかけを内蔵しており、スキャンの度に内部白色基準板を使った自動キャリブレーションが行われます。最近のイメージスキャナは、安価なモデルでも、16bitA/Dを搭載しています。
つまり、1/65535の精度で濃度補正します。

よって、光源は、0.0015%の光量安定性が期待されることになります。

〜・〜・〜・〜

従来の機種では、この濃度変動が課題でした。

実は、旧モデルに搭載れている光源、キセノン冷陰極管は、水銀封入型の蛍光灯が主流だった時代(1986年)に登場した画期的な電子機器用光源でした。
それまで使用されていた蛍光灯は、液体の水銀が封入されており、温度とともにその水銀蒸気圧が上昇し、光量が大きく変動しました。それに較べて、キセノン冷陰極蛍光管は、クイックスタートでかつ光量変動の無い優れた特性を持っていました。(産業技術史資料データベース:外部電極式希ガス蛍光ランプ)

画期的とは言え、キセノン冷陰極蛍光管は、せっかく極短波長紫外線発光源を、液体水銀から、気体キセノンガスに変更したにも関わらず、相変わらず管壁内面に塗布した蛍光体の発光効率の温度依存性のため、その光量は、蛍光管の管壁温度に影響を僅かながら受けます。
PhotoDigizer は、寸法や角度を計測する目的のイメージスキャナですが、濃度計測の目的で使うことも可能です。
一種の、反射率測定器、透過モードであれば、透過率測定器です。
しかし、この蛍光体特性のために、寒い日の朝一番のスキャンは、2回目以降のスキャンとどうしても得られる濃度値に僅かな違いがありました。

新モデルは、白色LED光源を採用しました。
しかも、大きな放熱フィンに貼り付けられた、米粒よりも小さい白色LEDの発した光は、導光ロッドによって、点光源→線光源に変換され、拡散縞によって、原稿を線状に照明します。
寒い日の朝一番のスキャンも、2回目以降のスキャンも、安定した光量を提供します。

白色LED光源を搭載した新モデルは、濃度測定器としても従来モデルに較べて繰り返し再現性があり、朝一番から活用できます。
~・~・~・~

新しくなった PhotoDigitizer モデル 201811A ぜひご利用ください。

白色LED光源:これが2ケ、ロッドの両端に付きます。(台の目盛りは5mm四方)

Fullsizerender

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akane_neko

[セミナー][その他][文字]写研という会社が持っていたもの、持っていくもの。

この文章は2012年頃に参加した勉強会の後、書いたまま公開しないでいたものです。なんで公開しなかったのかは忘れたけど(多分もうちょっと手を入れてからアップしようと思って放置したまま忘れてた)写研の女社長が亡くなったという話が流れてきたので、今更ながら公開してみます。 私が最初に入社した会社は、地方の小さな広告代理店で、旅行パンフやチラシなどの制作がメイン業務だった。 配属された制作部ではちょうどMacintoshでの制作が主流になりつつある頃で、入った当初は版下の作業とMacでのDTP作業が半々 ...

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ものかの

浮紙8 正式版

浮紙8をベータ版から正式版にしました! ダウンロードは 浮紙ページからどうぞ。 ここまで来るのに何年もかかってしまいました。ずっと待っていてくださった皆さん、ありがとうございます!

by monokano at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

uni-factory

OS X Yosemmiteから‎macOS Mojave

久しぶりにマシンを新調したら自作xCode&AppleScriptが全然動かない。
色々調べたけど、いまいちわからないなー。。

by 小泉 at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

ichinose

大型アナログ図面の高精度デジタイズ CADデータ化 にお悩みの方はぜひご相談ください。

デジタルアーカイブ学会 研究発表大会の記事が、学会誌の公式ページで pdfで公開されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsda/2/2/2_91/_article/-char/ja/

オルソスキャナを使って、 1万対1の寸法精度を達成した実験報告書です。

ちなみに、1万対1は、JIS定規1級の 0.2mm/メートル
を越える精度です。 0.1mm/メートル

鉄の線膨張係数が  12E-6ですので、
ΔT=10℃ で、120E-6となり、0.12mm/メートルを越え、
1万対1の寸法精度は、10度変動する環境で鉄では達成できません。

オルソスキャナ+図面専用フィルム(マイラー)にて、
線膨張係数が、3437 E-6 であることが判りました。

温度変動ΔT=3℃で、100E-6 → 1E-4(つまり1万対1) となります。

そこで、温度を横軸に、縦軸を寸法精度でプロットした際の回帰直線を基準に、そのばらつきが、1/1万 (=1E-4)に入るならば、温度補正を行うことで、1/1万 (=1E-4)を達成できることになります。

その見通しを示した実験報告書です。

回帰直線の傾き(34〜37 E-6)は、オルソスキャナ+マイラー図面における線膨張係数に相当します。

現在、スキャナの部屋をエアコン掛けっぱなしにして、
スキャン時の温度を0.1℃単位で記録して補正を行うことで、1万対1の寸法精度を達成しました。

大型アナログ図面(7メートルマイラー紙のスキャン実績があります。)の高精度デジタイズ CADデータ化 にお悩みの方はぜひご相談ください。


■ 図面スキャンサービス

http://www.imeasure.co.jp/pdf/service_drawing.pdf

kw : リバースエンジニアリング 金型の計測

by ichinose at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

ものかの

SPAi 3.4.0

SPAiを3.4.0にアップデートしました! ダウンロードはSPAi専用ページからどうぞ。 Carbonを使っていた箇所をCocoaに変更した。 プレーンテキストペーストの処理を改善。ちょっと速くなった。 今回はCarb...

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ものかの

PDFのCMYKを特色に変換する

Acrobat DC Proには「PDFのCMYKを特色に変換する」フィックスアップ機能が搭載されています。まさに夢の機能なのですけど、設定がとても面倒くさい。設定が簡単にできて、さらにその設定の保存/読込ができればいい...

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会11/09は開催しません

Tweet12月14日(金)は開催予定ですが 12月になったらお知らせします。

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ものかの

SPAi 3.3.1

SPAiを3.3.1にアップデートしました! ダウンロードはSPAi専用ページからどうぞ。 パネルがメニューバーに食い込んで動かせなくなってしまう場合があるのを修正。(Thanks! 宇都宮さん) アイコン関係のHi-D...

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FILL Id 1.0.0

FILL InDesignを「FILL Id」としてアップデートしました! ダウンロードは FILL Id ページからどうぞ。 名称を「FILL Id」に変更。 64bitアプリに。システム要件はOS X 10.9以降。...

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ten

WorkspaceSwitcherのまとめ


え〜と、QR Code Maker Proの承認がやっとの事で下りました。なぜ3週間もかけた???
ご利用はAdobe Add Onsサイトからどうぞ。
さて、今回のお話には全く関係ないところから入りましたが、みなさん、ワークスペースってどないしてますか?
アドビ社のアプリケーションって作業毎に使うツールも違えば必要なパネルも違うわけですが、ワークスペース切替も面倒だから大体妥協できる組み合わせて用意している方が大半ではないでしょうか?
例えば選択ツール使っている時に字形パネルとか開いていてもそれは全くのデッドスペースなのです。そんなこんなでわたしがAIで使うワークスペースはだいたい以下の様なものです。常時使うのは3種類
まず汎用です。
workspace0.png
続いてテキスト編集用
workspace2.png
3つめはパス等のアート編集用
workspace1.png
こんな感じですね。
さて、常時切り替えて使うと言いました。これは自動的に切り替わるようにしています。それを可能にするのがWorkspaceSwitcherなわけです。



続きを読む: WorkspaceSwitcherのまとめ

by ten at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

FORCE

MakePSUserConfig


私個人的には
新しいUIを使って行くようにした方が良いかな?と思うけど…


「MakePSUserConfig.scpt.zip」をダウンロード

(*
Photoshop CC2019(20.0)の「変形」仕様変更について
https://forums.adobe.com/docs/DOC-9522

上記URLに記載のある設定ファイルを作成する


*)

---ファイル名を定義
set theFileName to "PSUserConfig.txt" as text
log theFileName

---記述する設定値を定義
set thePrefText to "TransformProportionalScale 0" as text
log thePrefText

---ユーザーの初期設定フォルダまでを取得
set thePreferenceFolder to path to preferences folder from user domain
log thePreferenceFolder

---初期設定フォルダをUNIXパスに変換
set thePreferenceFolderPosixPath to POSIX path of thePreferenceFolder as text
log thePreferenceFolderPosixPath

---初期設定フォルダまでのUNIXパスを定義
set thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath to ("" & thePreferenceFolderPosixPath & "Adobe Photoshop CC 2019 Settings/") as text
log thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath

---Photoshop初期設定フォルダを作成
set theCommandCom to ("mkdir -p '" & thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath & "'") as text
log theCommandCom
do shell script theCommandCom

---設定するファイルを作成する
set theCommandCom to ("touch '" & thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath & theFileName & "'") as text
log theCommandCom
do shell script theCommandCom

---設定値ファイルを書き込む
set theCommandCom to ("echo \"" & thePrefText & "\" > '" & thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath & theFileName & "'") as text
log theCommandCom
do shell script theCommandCom

---初期設定ファイルの場所を開く
tell application "Finder"
activate
set theCommandCom to ("open '" & thePhotoshopPreferenceFolderPosixPath & "'") as text
log theCommandCom
do shell script theCommandCom
end tell

log "初期設定ファイルを作成しました"


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あさうす

face

Adobeでは現状でサーバ用フォントが用意されていない

……と、いうことをCC 2019リリース以前に気づいたんだけど、ばたばたしててネタにするの忘れてました。

おかげで元々の記述がどこにあったのかわかんなくなったうえで、気づいたら旧Typekitの記述からAdobe Fonts用に書き換わっていてしまったりとかでアレだったりします。

……といっても基本は変わってないはずで。
提供体系がシンプルに変わっても、変わらないところもある。

by あさうす at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

ものかの

DTP Zipper 1.0.0

新作「DTP Zipper」を正式公開します! ダウンロードは DTP Zipper ページからどうぞ。 日本語版Windowsで解凍しても文字化けしない.zipファイルに圧縮するアプリです。Mac DTPに特化した以下...

by monokano at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

ものかの

Glee 1.13.0→1.13.1→1.13.2

Glee 1.13.2 にアップデートしました! ダウンロードは Glee Web サイトでどうぞ。 .indd以外のファイルでクラッシュしてしまう不具合を修正。 かさねがさねもうしわけないです… Glee 1.13.1...

by monokano at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

大阪DTPの勉強部屋

第30回勉強会は終了しました

Tweet参加のみなさん、手伝ってくれたみなさんありがとうございました。 twitterのまとめはこれ➡大阪DTPの勉強部屋 第30回勉強会

by えむ at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会

Tweet             テーマは「DTP作業を効率化するTips」 Illustratorがメインの人もInDesignを使ってIllustrato […]

by えむ at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

mottainaiDTP

InDesignでカレンダーを作成する

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2) InDesignでカレンダーを作る方法についてTwitter上でみんなで考える機会がありました。自分自身の備忘録としてサンプルファイルと解説のPDFをアップし、動画を残すことにしました。下図は完成図です。 <a href="http://mottainaidtp.up.seesaa.net/image/1009.png" target="_blank"><img border="0" alt="1009.png" src="http://mottainaidtp.up.seesaa.net/image/1009-thumbnail2.png" width="530" height="298"></a> 以下は作業の流れです。 日曜日と土曜日に文字スタイルを適用するまずは、すべての日曜日と土曜日に文字スタイルを適用するために「先頭行スタイル」を設定します。これは、あじゃさん(@AJABON)がお考えになった方法です。具体的な設定内容についてはPDFを参照ください。 祝日を設定する6日が祝日になるよう「正規表現スタイル」を設定します。2桁の数字が対象にならないようにします。 ハッピーマンデーを設定する第3月曜がハッピーマンデーになるよう「正規表現スタイル」を設定します。ハッピーマンデーは16コマ目の場合と23コマ目の場合があるため分けて書くことがポイントです。 6段目の数字を5段目の数字と組み合わせる6段目に数字(30と31)が入る場合、文字を小さくしてベースラインシフトで上の段に移動表示します。5段目の数字も縮小。さらに文字を左側にずらずと同時に斜線を発生させます。 以下、動画をご覧ください。 <a href="https://www.youtube.com/watch?v=2RYmIlJObI4&amp;external_video_config=width%3D480%26height%3D320">calendar</a> 一見むずかしそうですが、ひとつひとつ見ていけば割とシンプルな作業の組み合わせだとお分かりになると思います。他に良いアイデアがあれば、ぜひお聞かせください。 このような課題にときどき取り組むのは良いトレーニングになりますね。これからもSNSなどを通じて、いろいろな課題に触れる機会を持てると嬉しく思います。何か題材がある方は、よろしくお願いいたします。 サンプルデータはこちら《<a href="http://mottainaidtp.up.seesaa.net/image/2018_1009.zip">2018_1009.zip</a>》です。<a></a>
DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

InDesignでカレンダーを作る方法についてTwitter上でみんなで考える機会がありました。自分自身の備忘録としてサンプルファイルと解説のPDFをアップし、動画を残すことにしました。下図は完成図です。
1009.png

以下は作業の流れです。

日曜日と土曜日に文字スタイルを適用する

まずは、すべての日曜日と土曜日に文字スタイルを適用するために「先頭行スタイル」を設定します。これは、あじゃさん(@AJABON)がお考えになった方法です。具体的な設定内容についてはPDFを参照ください。

祝日を設定する

6日が祝日になるよう「正規表現スタイル」を設定します。2桁の数字が対象にならないようにします。

ハッピーマンデーを設定する

第3月曜がハッピーマンデーになるよう「正規表現スタイル」を設定します。ハッピーマンデーは16コマ目の場合と23コマ目の場合があるため分けて書くことがポイントです。

6段目の数字を5段目の数字と組み合わせる

6段目に数字(30と31)が入る場合、文字を小さくしてベースラインシフトで上の段に移動表示します。5段目の数字も縮小。さらに文字を左側にずらずと同時に斜線を発生させます。

以下、動画をご覧ください。

一見むずかしそうですが、ひとつひとつ見ていけば割とシンプルな作業の組み合わせだとお分かりになると思います。他に良いアイデアがあれば、ぜひお聞かせください。

このような課題にときどき取り組むのは良いトレーニングになりますね。これからもSNSなどを通じて、いろいろな課題に触れる機会を持てると嬉しく思います。何か題材がある方は、よろしくお願いいたします。
サンプルデータはこちら《2018_1009.zip》です。

by 照山裕爾 at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

n-yuji

最近手がけた本

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『Docker/Kubernetes実践コンテナ開発入門』。イラストは、学習まんが「アフォーダンス」でも知られるコルシカさんにお願いして、にぎやかな感じになりました。

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『Vue.js入門』こちらは公式本らしいスッキリした王道デザインで。

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恒例の『ゲームグラフィックス 2018』。表紙は「モンスターハンター:ワールド」。今回は、中面のデザインをリニューアルしています。

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f:id:n-yuji:20181007123030j:plain

『エンジニアの知的生産術』『クラウドゲームを作る技術』は、いつものplusシリーズ。カバーだけじゃなく、中面のフォーマットデザインも毎回手がけています。

Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門

Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門

 
Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで

Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで

 
ゲームグラフィックス 2018 CGWORLD特別編集版

ゲームグラフィックス 2018 CGWORLD特別編集版

 
エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
 
クラウドゲームをつくる技術 ──マルチプレイゲーム開発の新戦力 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

クラウドゲームをつくる技術 ──マルチプレイゲーム開発の新戦力 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

 

 

by n-yuji at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

works014

プラスのトラッキングのかかった文字列とルビ

前回の記事で言及したように、ラッキングをかけた文字列を親文字としてルビを振ると親文字とルビにズレが発生します。
この原因はラッキング量を含めて親文字の幅とされ、その幅に対してルビが配置される所為だと考えられます。
InDesignでは「字送り」と表現するようですが、私的にはあまり馴染まない…というか嫌いですので「トラッキング」という用語を使用させていただきます。

今回はそのような際に、ルビ位置を補正する方法を解説してみようと思います。
※基本的には「1-2-1ルールの中付きルビ」としますJIS 1-2-1ルール

  • 全体的に組版単位はQ(H)で進めていきますが、各自読み替えていただければ…
  • 今回の記事ではプラスのトラッキングの際の挙動について解説しますが、マイナスのトラッキングでもズレは発生します。ただ、それを補正する際の考え方が少々異なりますので別の機会に…

理解し易いように、大小2種類のトラッキングを施した文字列を左右に並べて、双方を比較しながら見ていくことにしましょう。

●モノルビの場合

f:id:works014:20181002161712j:image:w570

このようにトラッキング量を含めた幅に1-2-1ルールでルビが配置されているのが見てとれます。→ この場合の1-2-1ルール
これを補正するには…

f:id:works014:20181002161713j:image:w570

図中に示した通り、「揃え」を「中付き」にして、トラッキング量をQ(H)数に換算して、その半分をシフトしてやればいいのが判りますね。
 左:32Qで+250の場合 → 32×250/1000×1/2=4(H) → 参照
 右:32Qで+500の場合 → 32×500/1000×1/2=8(H) → 参照

つまり、(本来の)親文字をオーバーする幅=文字サイズ×(プラスのトラッキング量/1000)、そして シフト量=親文字をオーバーする幅×1/2……ということになります。

●グループルビの場合

f:id:works014:20181003004557j:image:w570

この場合もトラッキング量を含めた幅に1-2-1ルールでルビが配置されています。→ この場合の1-2-1ルール

シフト量などの基本的な考え方はモノルビの場合と同様に考えればいいのですが、グループルビの場合は、「1-2-1ルール」準拠とするなら、ルビ文字間にも適切なアキが必要になりますので、単なる中付きでは困りますね。なので…

f:id:works014:20181002161715j:image:w570

ご覧のように、例示はしてみましたが、トラッキング量や親文字数とルビ文字数の関係などによって最適解は異なってきますので、試行錯誤して(ベタ組みの場合の配置を参考に)最適解を探し、場合によっては適当な体裁で妥協することも必要でしょう。
作例の場合は、「(ルビ)揃え=均等アキ」でいいですかね? いや+500の場合はルビ間がアキ過ぎかも知れません。また+250の場合は中付きでルビ文字間に欧文スペースふたつでもいいでしょうし、+500もその方がいいかもしれません。なにしろ様々な要素によって最適解は異なってくるということをご理解いただければ…。*1

なお、これらは、「段落(文字)スタイル」などに設定してさえおけば、特に手間でもないでしょう。

*1:普段はトラッキングによるアケ組みはほとんどしないので、今日の今日まで、グループルビ中に欧文(半角)スペースが有効だということに気付いていませんでした…のです…w…

by works014 at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

ichinose

2016年から 記事 「シェーディング補正とは」 が1位になった

月の区切りなので、ちょっと調べてみて興味深い現象があったので報告します。
BLOG画面の右下に、「人気記事ランキング」が10位まで出ています。
以前は、1位は入れ替わっていたのですが、このところ(数年)安定してダントツ1位なのが、次の記事です。

シェーディング補正とは: イメージスキャナ開発室
http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-2818.html

 

そこで、過去にたどれる範囲で、変遷を探ってみました。
凡例)期間:[閲覧記事の順位] ページビュー数(閲覧回数)
-----
2017.10.1-2018.9.30 :[1] 2086PV
2016.10.1-2017.9.30 :[1] 2754PV
2015.10.1-2016.9.30 :[1] 2236PV
2014.10.1-2015.9.30 :[5] 1324PV
2013.10.1-2014.9.30 :[4] 1783PV
-----

何故、2015年後半から2016年にかけて突如この記事がトップに躍り出たのか。そして3年間続いて1位なのか。

なるほどねぇ。判っちゃいました。
答え知りたい方はメールください。(^^)

by ichinose at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

works014

合成の括弧類に関して…

(「アンカー付きオブジェクト」の続きは少し後回しにして、少しだけ関連のあることを先に……)

全角以上の括弧類を作成するための(合成用の)括弧類はU+239B〜U+23B1に集中しています(画像は ATOKの文字パレット)。

f:id:works014:20170604191643j:image:w530

これをそれぞれダブルクリックして InDesign上に直接入力してみました(小塚明朝 Pr6N-R:横組み)。

f:id:works014:20170604191702j:image:w530

間にある縦棒(U+239Cなど)は繋ぎ用と思われますが、少し問題があるので削除し、

f:id:works014:20170604191703j:image:w530

1文字ずつ改行を挿入して並べたのが以下です(行間アキは「0」)。

f:id:works014:20170604191704j:image:w530

これを「縦組み」に変更してみると……

f:id:works014:20170604191705j:image:w530

  • 縦横変換されます


ここまでは「小塚明朝 Pr6N-R」でしたが、全選択して「小塚ゴシック Pro-H」としてみますと……

f:id:works014:20170604191706j:image:w530

  • 最後のU+23B0とU+23B1はCIDコードが16312と16313なので、Adobe-Japan1-5(Pt5)以上のフォントでないと実装されていません…なのでこの部分は変化はありません(小塚明朝 Pr6N-Rのママ)

さらに、全選択して「A-OTF A1明朝 Std」としてみますと……

f:id:works014:20170604191707j:image:w530

  • 何の変化もありません(強いて言えば、改行マークだけは変更されています)

しかし、少なくともU+23A7〜U+23ADはCID8174〜8180の辺りにあり、Stdでも実装されているはずなのに何故なのでしょう。

ここで、字形パネルの書体を「A-OTF A1明朝 Std」としてCIDコード順にソートし、CID8174〜8180あたりを表示して確認してみますと……

f:id:works014:20170604192015j:image:w530

  • 上:A-OTF A1明朝 Std、下:小塚明朝 Pro-B

「A-OTF A1明朝 Std」にCID8174の字形そのものはあってもユニコード)U+23ABに紐付けされていないことがわかります。つまり、U+23ABは「A-OTF A1明朝 Std」では表示できないと判断され書体が変更されないということです。(どうしても必要であれば、字形パネルをダブルクリックすれば入力は可能です…但し、タテに続けるには「縦組み」で、ヨコに続けるには「横組み」で…自動での縦横変換もできません)。

f:id:works014:20170604192643j:image:w530

字形パネルの活用

もう少しツッコんで……今までは(主に)ユニコードでの直接入力でしたが、字形パネルから目的の字形をダブルクリックして入力する場合を考えてみます。
以下が、和文用の始めブレース(U+FF5B:CID680)を選択した状態での、「選択された文字の異体字を表示」とした字形パネルの状態です*1

f:id:works014:20170604191708j:image:w530

  • 左から、小塚明朝 Pr6N-R、小塚明朝 Pro-R、A-OTF A1明朝 Std

同じ文字でも、フォントの種類によって異体字への紐付けが異なるのがわかりますね(例示した書体以外にも違うパターンがあることは確認しています)。
異体字が豊富に紐付けされている場合には、以下のように目的の字形をダブルクリックして置換できるのですが……

f:id:works014:20170605083758j:image:w530

  • 右の例のように、縦組みで横長のモノを作成する際は、ダブルクリックする字形が判り難いかも知れませんが、縦長のモノと同じ字形をダブルクリックすると自動的に変換されます(反転した文字を選択した状態での字形パネルです)

そうでない場合は、ユニコードで入力するか、字形パネルを「すべての字形を表示」として、ユニコード順(Proの場合)やCID順(Stdの場合)でソートして目的の字形を探すしかありません。

f:id:works014:20170605090723j:image:w530

つまり、字形パネルから目的の字形をダブルクリックして入力する際には、フォントの種類によっては、その字形に到達するまでの手間が変わってしまうということになるでしょう。
(誤解を承知で言ってしまうと……明朝系、ゴシック系、丸ゴシック系程度の括りで使用フォントを考えてもいいように思います)

冒頭で「少し問題がある」とした繫ぎ用の文字について

ほんの一例として以下の作例を用意しました。

f:id:works014:20170604191709j:image:w530

  • 上から、小塚明朝 Pr6N-R、小塚ゴシック Pr6N-R

この例を見る限りでは、左から3・4番目のSQUARE BRACKETとゴシックの1・2番目(パーレン)以外はとても使えたものではないでしょう(画像をクリックすると別窓に拡大表示されます)。
フォントによって異なることは十分に考えられますから、(これらの繫ぎを)使う場合は拡大しての目視確認を心掛ける必要があると言えます。

作例末尾のU+23B0とU+23B1について

これらは、(先に記したように)CIDコードでは16312と16313にマッピングされていますので、Adobe-Japan1-5(Pt5)以上でないと表示できませんが……

ATOKの文字パレットの文字情報をみると、U+23B0は “UPPER LEFT OR LOWER RIGHT CURLY BRACKET SECTION”、U+23B1は “UPPER RIGHT OR LOWER LEFT CURLY BRACKET SECTION” となっています。
「左の上か右の下」、「右の上か左の下」ということは、上下を入れ替えることで「始め」「終わり」を切り替えることができるということだろうと推測できます。
ところが、(少し検証したところ)これらが上下の区別なく繫がるのはモリサワ純正の書体だけ……という残念な結果になりました*2

明朝系の様々な書体での組み見本を以下に掲げておきますので、ご参考に……

f:id:works014:20170604191710j:image:w530

  • 本来は、上下を入れ替えることで括弧の向きが変わる……という実装を期待
任意の長さにする

最後に、ブレース(別名:CURLY BRACKET)を例に、任意の長さにする場合の、Illustratorでの作業例を掲げておきます(InDesignでも手順は同様ですね)。

f:id:works014:20170604192016j:image:w530

  • ポイントテキストで「横組み・行間アキなし」で入力(これを縦組みに変更すると横方向に延びるブレースに置換されますが、アウトライン化してから回転しても同じ)
  • 最後は数値入力で移動してもいいし、矢印キーを数回叩いて移動しても…お好みで…

*1:欧文用のブレース(U+007BとU+007D)の場合は欧文イタリック字形が追加されたりしますが、大差はありません

*2:2字分丁度なので、意外と使い勝手はいいかも? なのですが…

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「四分アキ」などの設定方法

はてなダイアリーのサービスが来春には終了する予定なのでこちらへ引っ越してきたのですが、更新履歴を眺めると一昨年(2016)・昨年(2017)ともに8件のみ、今年(2018)に至っては未(いま)だに更新しておりませんでした。

転居後の環境では、幸いなことにブログへのアクセス解析*1が有効になったので、「四分アキ やり方」というキーワードを元にひとつ記事を書いておきます。

「四分アキ」が必要になることはケースにより様々ですが、ひとつの例を挙げ、思いつくまま(というほど数はないですが…)例示してみましょう。

以下のような例を作成してみました。

f:id:works014:20180908111212j:image:w570

  • 作例はリュウミンRなので英数字も半角幅となっており、和:英数字間隔は0%(ベタ=アキなし)としています…

1行目と2行目を揃えるとすれば、「9」と「8」の前後に「四分アキ」を挿入してやる必要がありますね。

●文字前(後)のアキ

まず考えられるのは「文字パネル」の「文字前・後のアキ」を使用して、「四分アキ」を挿入すること。

f:id:works014:20180908111213j:image:w570

  • この機能は「文字組みアキ量設定」の現在の設定値を一時的に変更すると考えればいいでしょう
  • 選択肢は「ベタ=アキなし」〜「全角」の全7種類  ※「自動」はアキ量設定ママ
●トラッキング

まあこれで十分なのですが、「文字前・後のアキ」に予め用意されている「アキ」は上述したように限られていますので、困ることもありますね。そんな場合は「トラッキング」を適切に設定してあげればいいでしょう。

f:id:works014:20180908111214j:image:w570

  • この機能は選択中の文字の送り(後ろ)を変更することになります。単位はn/1000emですので、「250」なら1/4em(四分)、「500」なら1/2em(二分=半角)…以下略…もちろんマイナス値もオッケイ
●1字取り

また、「フレームグリッド」を使っているならワンクリックで1角分に収めることも容易です。

f:id:works014:20180908111215j:image:w570

なお、上に挙げた処理例はInDesignで作成しましたが、「字取り」以外はIllustratorでも有効です。

もちろんこれらは そして、InDesignなら正規表現スタイル」を活用することで、自動的に適用できることはご存じの通り*2

 で、今回のような「基本的だと思える情報を求める方もおられる」ということに気付くいいきっかけにもなりましたので、今後はそのようなことも書き散らかしておこうかなと思った次第です。

*1:はてなダイアリーでは途中で使えなくなりました

*2:ご存じでなければ、まずは検索してみましょう

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ichinose

スキャナを濃度計にしたり タイムラプス撮影するソフトウェアが GTX-980 DS-G20000 に対応しました。

スキャナを濃度計にしたりタイムラプス撮影するソフトウェア

iMeasureScan

1_2

が EPSONのA4フラッグシップモデル GTX-980

および、EPSON のA3フラッグシップモデル DS-G20000 

に対応しました。

iMeasureScan のライトバージョンは、Vectorからも購入できます。

製品は2種類ございます。

[1]フルバージョン 

特徴1:ガンマ1でのスキャン

 スキャナのセンサに入った光子数(フォトン数)に比例した値を画像として得られます。

 ImageJなどの画像解析ソフトウエアと組み合わせて使うことで、画像計測が可能となります。

特徴2:HDRスキャン 、 マルチスキャン

最大256回まで同じ場所を何度もスキャンを繰り返して、感度を上げます。暗部ノイズを低減する効果があります。最大濃度 5.2までの撮影実績があります。

特徴3:タイムラプススキャン 、 インターバル撮影

微速度撮影が可能です。

シャーレを載せて、培養する時など、一定時間間隔でスキャンを繰り返して観察することができます。

Dropboxの公開URLなどにスキャン画像を繰り返し放り込むことで、いつでもどこにいても、スマホなどでその画像を観察することが可能です。

(2)ライトバージョン:

特徴2,特徴3は搭載しておりません。

■ 製品情報詳細 → 製品ページはこちら

■ ライトバージョンの購入 → Vectorへジャンプする。

(補足説明)

最大濃度 5.2までの撮影実績 →

検出光学濃度限界に挑む

http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_2675.html

スキャナは濃度計になるか? その3

http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/--ta.html

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会

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あさうす

face

2018年9月25日現在での、代表的なMac用セキュリティソフトの対応OSを調べてみた

ということで、macOS 10.14 mojaveがリリースされましたが、ここで実際、リリース時点での対応セキュリティソフトはどんな対応状況なのか、ということをちょっと調べて見たり。

ちなみにその10.14対応云々よりも、10.11以下の対応がどうなってるか、という、旧バージョンとしての話だったりするんですが。

by あさうす at 詳細 このエントリーをはてなブックマークへ追加

CCデスクトップアプリケーションが4.7.0.400になったのだが

けさ、PCを起動したら、おもむろにデスクトップアプリケーションが更新されてました。

高さを取るようになってました。

……のもあるけど、なんだこのサブメニューのUIっていう状態ですよ、もう。

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DTPの勉強会

【DTPの勉強会 第29回】10月20日開催の参加受付(受付終了)

vol29_1020.jpg
DTPの勉強会 第29回を2018年10月20日(土)に開催します。
※10月18日00時、参加受付を終了しました。

■開催概要
日時:平成30年10月20日(土)13時30分〜18時30分(予定)
 受付開始:13時・会場クローズ:19時
場所:エッサム神田ホール2号館4階・大会議室(2-401)
定員:120名(先着順・要事前申込)
参加費:2,000円(当日支払)
※参加者の皆さまが+DESIGNINGを購入済みと思われますので、参加費を一律設定にします。
※当日会場での書籍の販売はありません。

【テーマ】
+DESIGNING VOLUME 46 発売記念
93981_ext_06_0.jpg
[概要]
9月29日に発売される+DESIGNING VOLUME 46では「クリエイティブパワーを高める!! デザイン制作のルール」と題して、いまの時代のデザインデータ作成法を紐解きます。今回はこの+DESIGNINGの発売を記念して、データ作成の「今」を考えます。

【メインセッション】
『勉強会特別編 +DESIGNINGのできるまで』(仮)

[概要]
今回の巻頭特集「徹底図解で“理由”と“しくみ”がよくわかる! デザイン制作のルール」はどのような経緯・目的で企画されたのか、編集にあたっての課題などを編集を担当された小林さんにお話しいただきます。
あわせて、+DESIGNINGのワークフロー(編集からDTP・校正、入稿まで)についても解説いただきます。

[スピーカー]
小林 功二 さんLampLighters’Label
合同会社ランプライターズレーベル代表
2000年からワークスコーポレーションにてDTP専門誌『DTPWORLD』編集に関わり、2006年より毎日コミュニケーションズ(のちマイナビ、現マイナビ出版)にてデザイン・DTP専門誌『+DESIGNING』の編集を担当。
2014年、合同会社ランプライターズレーベルを設立。雑誌や書籍、カタログ、パンフレット等エディトリアル全般の企画・編集・制作、およびフォントやプリンタ等の出力機に関するプロモーションツールの企画・制作、プランニングを行なう。
担当書籍に『デザイン解体新書』(工藤強勝/ワークスコーポレーション)、『Illustrator Appearance Book』(宮本幸男/毎日コミュニケーションズ)、『フォントブック』(祖父江慎監修/毎日コミュニケーションズ)など。

【サブセッション・1】
「巻頭特集うらばなし〜書ききれなかった補足のはなし」

[概要]
巻頭特集の執筆陣から島崎さん・村上さんに登壇いただき、記事には書ききれなかった+αな話や、「どうしてそうなってるの?」といった「うらばなし」をそれぞれご披露いただきます。

[スピーカー]
島﨑 肇則さん
書店員、編集プロダクション、光学機器メーカーユーザサポートを経て現在フリーランス。DTPWORLD、+DESIGNINGなどデザイン・DTP雑誌の制作、編集に携るほか、デザイン、配色の書籍を執筆。

村上 良日さん@yamo74
鰯屋代表。1級印刷技能士。DTPエキスパート。
レタッチをメインに、印刷ディレクションやPhotoshop/Illustratorとオフセット印刷技術の講師、講演、執筆などを行う。著書に『[人物写真補正の教科書 Photoshopレタッチ・プロの仕事]』(エムディエヌコーポレーション)、『[神速Photoshop[グラフィックデザイン編]]』(KADOKAWA)、『[カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典]』(2016年以降。ボーンデジタル)など。また『[+DESIGNING]』(マイナビ出版)Vol.31から特集・連載の企画・執筆を担当中。

【サブセッション・2】
「質問大会〜データ作り、皆さんどうしているの?」

[概要]
22回勉強会で開催した「質問大会」を再び開催します。「巻頭特集読んだけど、実践するにはどうするの?」「新しいやり方が紹介さてたけど実際どうなの?」といった質問から普段の制作業務でのお悩みまで、参加者の方から質問を募り、全員で回答を考えてみたいと思います。

■懇親会
勉強会終了後、近くの居酒屋にて開催します。
場所:やきとりセンター 神田東口店 (予定)
時間:19時〜22時(3時間・飲み放題)
会費:4,000円(勉強会当日に徴収させていただきます)

■お申し込み
こちらのフォームに必要事項を記入の上、お申し込みください。
皆様の参加を心からお待ちしております。

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works014

「字取り」の設定方法

組版の現場において「字取り」という用語があります。「一定の文字サイズで一定の字数分の組み幅に文字を均等に配置すること」をいいます。
その「字取り」を実現するには様々な方法があり、使う場面やアプリケーションによっても最適解は一つではありません。

少し挙動が異なる部分がありますので、InDesignを中心に解説していきますが、Illustratorについては、補足的に有効かどうかを記すようにします。

まずはもっとも簡単に思える、フレームサイズを一定にして揃える場合から…

●「両端揃え」
Illustraror上での挙動は異なりますので末尾に補足します

以下のように人名などを5字取りで揃える場合、フレームサイズを5字分(目的の揃え幅)としてあれば、1字分として開けたい部分には全角スペースを挿入しておき、行揃えとして「両端揃え」*1を適用すればすんなりと解決すると考えがちですが、実際はそうではありません

画像(下)に示したような結果になります。見ると判ると思いますが、和字間隔(全角スペース)の部分の送りが和字部分のそれよりも狭くなっており、求める結果とは異なります。

f:id:works014:20180916161319j:image:w570

その原因は「文字組みアキ量設定」にあります。デフォルトで用意されている「文字組アキ量設定」の画面は以下に掲げるような内容ですが、14種類のすべてが同様の設定になっています。
f:id:works014:20180916161323j:image:w570
和字間隔(全角スペース)と両仮名(ひらがな/カタカナ)や漢字(上記以外の和字)の関係を見ると、和字間隔が「前」か「後」かで最大値が異なります(100%と0%)。
つまり行長調整の必要が生じた場合には、(前)和字間隔:(後)和字の場合には最大で文字サイズの100%までアキを割り振りますが、(前)和字:(後)和字間隔の部分にはアキを割り振らないという設定です。

f:id:works014:20180916161324j:image:w570

一方、和字同士の場合の最大値は上に掲げた通り100%…これでは並びにズレが発生するのは当然ですね。
因みに +DESIGNING さんのサイトで公開されている拙作の最新版*2では当該箇所は共に100%と変更してありますので、当然のことズレは発生しません(下の画像参照)。

f:id:works014:20180916161320j:image:w570
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これ以後の部分は、文字にアキなどを設定しますので、フレームサイズに関係なく文中でも有効です。但し、適用する範囲には注意が必要です。

●文字前・後のアキ量
Illustratorにも有効です

追加が必要なアキ量を計算して字間数で割り「文字前・後のアキ量」を適用するのもひとつの方法です。
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  • 作例では行(文字列)頭から「文字後のアキ量」を適用しましたが、行(文字列)末から適用する場合は「文字前のアキ量」を適用します
  • 例えば、2字分を3箇所に割り振るなら2/3となりますが、「2/3」という選択肢はありません…なので、そのような場合はアキの必要な部分の文字の前後に「三分アキ」を挿入すれば「1/3+1/3=2/3」となります(臨機応変に考えましょう)

●トラッキングと字取り
Illustratorには「字取り」の機能はありませんが、トラッキングは有効です

ラッキングは、先のアキ量をトラッキングに換算して適用すればいいだけです。
また、InDesignのフレームグリッド内ではそのフレームグリッドに設定されている文字サイズを基準にした「字取り」が可能です。*3
f:id:works014:20180916174145j:image:w570

  • ラッキング値の計算方法は、1字分=1emとし、n/1000em単位で設定します。例えば2字分を字間5箇所に割り振るなら、2000/5ですから「400」を設定します。
  • 上のトラッキング例の場合は1/1000emの誤差が発生していることになりますが、データを見ない限り気付かれることはほとんどないでしょう

但し、ラッキングを適用した文字を親文字としてルビを振るのはNGです。以下の通り親文字の範囲が不正になります。

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他の方法では「ルビ」に関しては特に問題はありません。

以上の段落パネルおよび文字パネルでの設定場所は下の画像の通りです。

f:id:works014:20180916172409j:image:w570

Illustratorの両端揃えの場合

さて、Illustratorのエリア内文字での「両端揃え」の場合ですが…残念ながら以下の通りです。

f:id:works014:20180916182557j:image:w570

ご覧の通り、左右とも同じように文字を並べてはあるのですが、行揃えを「両端揃え」とした結果が異なります。左のフレームに入力してあるのはU+25A1の普通の四角です*4

左のようになれば特に問題はありませんが、普通の文字を入力した場合は右のようにしかなりません。

和字間隔(全角スペース)とそれに隣接する(記号ではない)一般的な仮名や漢字との間には行長調整のアキが割り振られないように設定されているのだと考えられます。
が、ご存じのようにIllustratorの「文字組みアキ量設定」は弄れる範囲がごく限られています。つまり(全角スペースを和字1字分同等としたい場合はお手上げです。

Illustratorでは、字取り処理をする目的で揃えるべき幅にテキストエリアの幅を設定し、「両端揃え」を適用して目的の結果を得るということは不可能だと覚えておいた方がいいでしょうね(但し、全角スペースがなければ大丈夫でしょう*5素直に他の方法を採りましょう

*1:「行頭行末揃え」「左右揃え」とも…

*2:右のリンクからダウンロード可能です。(旧版というのはVol.34およびVol.38連動のモノ…最新版はVol.42に合わせて公開したモノ…簡単な見分け方は、旧版は「ベタ用_A」とか「ツメ用_D」と「用」がついていますが、新版は「用」は付けておらず「ベタ_A」「ツメ_D」となっています

*3:こちらは作例を見る限り「文字組アキ量設定」の影響はないと考えられます。また、プレーンテキストフレームでも「字取り」は可能ですが、13Q基準となってしまいますので「出来ない」と考えておいた方が無難でしょう(裏技的に13Q以外に設定することもできますが、ここでは措いておきます…)。

*4:蛇足ですが丸U+25CBや電話マークU+260Eでも同様でした

*5:もう少しツッコんで言ってしまえば、「文字組みアキ量設定」の影響でこうなっているのですから、「文字組み=なし」としてしまえば、スンナリと揃ってしまいます。「なし」はあまり推奨したくないのですが、このような場合はそのようになる原因を理解して使うにはいいかもしれません使うなら特に問題ないでしょうね。尚、InDesignの場合も同様です。

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「表と段落のアキ」と行送りの基準位置

以前から気になっていた InDesignの「表の属性/表の設定/表と段落のアキ」と「行送りの基準位置」の関係について、簡単に検証してみました(OS X 10.10.5, CS6)。

私は主にフレームグリッドで作業しており、その際には表や図版は「アンカー付きオブジェクト」として配置することが多く、今まで気になりながらも放置していた結果、本日やっと…

プレーンテキストフレーム内の表組みに対して「表と段落のアキ」は前・後とも「2mm」と設定し、行送りの基準位置をそれぞれ変更した4パターンを作成。
さらに「行送り値」を様々に変更して4パターン……計16パターン作成し、観察してみることにしました。

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すべて(改行マークも含めて)12級の状態で、各プレーンテキストフレームに対して「オブジェクト/オブジェクトサイズの調整/フレームを内容に合わせる」を実行…その結果を最終行に記入してあります(計算しやすいように、表の前後には1行だけの状態にしました)


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  • 「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」の場合は偶然の一致(行送り値=文字サイズ)


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結論からいってしまうと……
行送り値に関わらず、(常に)フレームサイズが正しい(表と段落のアキが設定した通りになるのは「行送りの基準位置」=「仮想ボディの上」だけであるということになります(0.1mmは表の罫幅がプラスされた結果ですね)。
但し、表と前の段落とのアキは「行送りの基準位置」の選択に関わらず設定通り確保されています

観察して気付いた点を挙げれば……
の状態のフレームサイズを元にのフレームサイズを考えた場合、「仮想ボディの上」以外は「行送り値の差」がフレームサイズに反映されている
を比較すると…表の後の段落の「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」の場合は、行送り値が文字サイズと同等であれば設定通りのアキが確保される*1
※他の設定の場合も追究すれば解るでしょうが、あまり有意義とは思えないので…これぐらいで…

行送りの基準位置が「仮想ボディの上」以外の場合は、その増減によって前の行(段落)とのアキが増減することを考えれば当然なのかも知れません……ということでしょうか……よくわかりませんが、ご留意ください。

*1:さらに蛇足として付け加えるならば、「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」vs「欧文ベースライン」のフレームサイズの差は欧文ベースライン位置に拠るということ…

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InDesignの各種スペース

InDesignでは「書式メニュー」の「スペースの挿入」から様々なスペースが挿入可能です。

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それらの字幅や挙動について、色々と気になることがありましたので、少し調べてみましたので、
その結果をここに公開しておきます。

一般的な全角スペース(和字間隔)・半角スペース(英文スペース)および件のメニューから挿入されるスペース類は「書式メニュー」の「制御文字を表示」*1をONにしておくと目視で確認できます。

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  • フォントに依存しない字幅をもつスペースは「国」と「国」の間に全角分になるように複数入力してあります
  • 例えば1/3スペースは3個、細いスペースは1/8幅なので8個…前後の2文字と合わせて3文字分の幅になっています
  • 半角スペース(欧文スペース)の字幅はフォントに依存します…決して半角幅ではありません

右に例示してある文字列は「オブジェクトメニュー/オブジェクトサイズの調整」から「フレームを内容に合わせる」としてあります(以下の画像では1列目)。

その幅を少しでも狭くすると……(右例2列目)
欧文スペースと和字間隔以外は、内容すべてがオーバーフローとなりますので、前後の文字と「分割禁止」となっていると判断できます。

f:id:works014:20151228191418j:image:w570

また、末尾の「国」を削除して文字+スペースのみにし(右例3列目)、
左揃えの状態でフレーム幅を文字サイズと同等とすると……(右例4列目)
和字間隔以外は、オーバーフローとなりませんので、行末吸収されると判断できます。

  • 但し、欧文スペース以外は行中では分割禁止となりますので、実質的には段落末ではということなのですが…まぁ、普通は削除しますよね。
  • もちろん、「全角スペースの行末吸収=ON」なら「和字間隔も」ということになります。

●以下のスペースの字幅はフォントに依存します。
「数字の間隔」と「句読点等の間隔」は英数字とピリオド/コンマなどの字幅(フォントに依存)と同等となりますので、以下のような数字の桁合わせなどの場合に重宝します(もちろん表組み内でも有効)。

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  • タブの設定自体に問題はありますが、例示のためとご勘弁ください……

次の4種は基本的な字幅(フォントに依存)は同じですが、挙動にやや差異があります。

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(欧文スペース以外の)分散禁止スペース2種とフラッシュスペースは前後の単語(文字)と分割禁止(行末/行頭に分割されない)…
分散禁止スペース(固定幅)は前後の単語(文字)と分離禁止(行長調整のアキを挿入しない)…
フラッシュスペースは行長調整のアキを一手に引き受ける…

…ということが、以下の画像から判断できるでしょう。

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  • 左の一番下の色付け部分は間違っています…その次のスペースが正…
  • 画像を修正し差し替えました(2015.12.29)

このため、フラッシュスペースは以前にtweetした以下のような用途にも利用可能です。

*1:先の画像の一番下の項目

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works014

あるメールの質問に答えて…

先日、東京のデザイン学校で学ぶ方から質問メールが来ました。
「+designing」誌の読者の方のようで、このように反応があるのはありがたいことです。

まず、質問内容*1……

段落スタイルや文字組みアキ量設定を勉強していくうちに「そもそも、美しい本文組版とはなにか」という疑問に突き当たりました。
「+designing」誌を読んでいると、「設定はこうするといい」という情報はのっていても、「そもそも、なぜその設定がいいか」という情報があまりなくInDesignの設定という表面的な情報を知るのみで「組版の本質」を理解する事ができません。
学内で講師陣にお聞きしてみても、「そんな事考えた事が無かった」という方ばかりで、とても困っています

というような内容ものでした。
※前段にInDesignをご使用の旨が記されていました。

設定の意味というか動機・目的はなるべく書くようにしているつもりなのですが、「なかなか伝わり難いものなんだなあ」と少し反省しています。
このブログの読者の方にも何かの役に立つかも知れないので、私の返信をここに公開しておきます(少々の追記、誤植訂正を含みます)。

        • -

〇〇さま はじめまして。
講師の方たちとのやりとりに驚愕いたしました…w…。
ごく簡単に答えておきますね。

        • -

まず、本文とタイトル/見出し類と別に考えましょう。

タイトルや見出し、小見出しなどは、場合によってはツメ組み(プロポーショナル組み)、ベタ組、アケ組みと適宜最適な組み方があるでしょう(もちろん書体の選択も含めて)。
※ここについては特にお悩みではないでしょう。
一方の本文組版については…(文芸書などの一般的な書籍では)本文は「いわゆるベタ組み」が読みやすく、内容が頭にすんなり入ってくる組み方であると考えています。
※カタログなどのスペック組みや、会社案内などの本文ではプロポーショナル組みが好まれるかも知れません。
 ↑これはまた別と考えます。
※但し、本文系のプロポーショナル組みにおいても、句読点や中点類など約物の後(前)にはある程度のアキが必要だと考えています(文章を読む際のリズム、息継ぎとして必要だろうという程度の動機です)。

        • -

「いわゆるベタ組み」と「ベタ組み」に「いわゆる」と付したのは「ベタ組み」の定義が曖昧なことを念頭に置いてのことです。
『日本語文書の組版方法』(JIS X 4051)やそれに準拠していることを謳うAdobeのアプリでは「ベタ」はアキのない状態を指します。
つまり、「ベタ」では句読点や括弧類、中点類の字幅は半角扱いでアキは挿入されません。
それに対して「いわゆるベタ組み」としているのは、
約物は基本的に全角扱いで、それらが連続する場合など一定のルールに基づいて(不要と判断される)アキを削除する*2
という意味です。
※「ベタ組み」という用語はJIS X 4051では使わないようです(見落としでなければ…)。
※JIS X 4051の「ベタ組」は文字と文字との関係を指すもので、3文字以上の文字列に対しては使わないというようなニュアンスのことをお聞きしたことがあります。
参照

        • -

その「いわゆるベタ組み」の本文の場合でも、(行頭行末揃え:ジャスティフィケーションの際には)禁則処理や先の約物の連続あるいは和欧混植などによって、指定行長との差が当然発生してきます(その差を調整して行頭行末揃えにする必要があります)。
その際に問題になるのが、どこで調整するのかあるいは「追い込む」のか「追い出す」のかということになります。
ここで、(私の場合は)InDesignでは「調整量を優先」を適用して、極力「追い込む」方向で処理するのがベターだと推奨しています。
それは、「追い出し」では「追い込み」に比して、調整量が多くなる傾向にあり、「追い込み優先」では「禁則処理」に関わる場合のみにしか発動しないということが念頭にあります。
※行末をハミ出る「。」の半角を「追い込む」のと「す。」の「す」1角分を「追い出す」のとを比べて考えてみてください。

        • -

禁則調整方式のうち、「調整量を優先」以外は「禁則処理」に関わる場合のみにしか発動しません*3
もし、本文中の括弧内の文字サイズを小さくするとか、和欧混植など様々な要因によって900/1000em分の誤差が発生しても、(行末/行頭の)禁則処理に関わらなければ、その誤差(アキ)は行中に分散して配分されますが、「調整量を優先」では、残る100/1000emを行中で解消できれば次の文字を追い込んでくれるのです。
※簡単な作例でInDesign上でシミュレートしてみればすぐ理解できると思います。*4
参照

        • -

で、(端折りますが)+designingさんのページなどで配付している「文字組みアキ量設定」の内容は、ある特定部分の「最小値」に「マイナス値」を設定することで、長調整の際に約物に調整が集中するのを避け、調整がなるべく目立たないように処理されるようにしている…ということになります(優先度を破棄して、約物類の最小値にレベルを設けているのも同じ理由です)。
※「強い禁則」「行末約物半角」「全角スペースの行末吸収」「連数字処理」などを忌避するのも、主な動機はそこ=行長調整を意識させないことにあります。*5
つまり、私の推奨している本文組み用の設定は、それが読みやすく、内容が頭にすんなり入ってくる…そして、読み手になるべく行長調整を意識させない…そんなことを考えた設定としているつもりです。
(もちろん私の拙い経験から導き出された結果でしかありませんから、異論はあるでしょうが…)
※加えて「誤読を避ける」ということもキーワードにしてはいるのですが…

        • -

それらの設定の苦労(特に「文字組みアキ量設定」)は、読み手には「行長調整を意識させない」ために却って「流し込んだだけ」と受け取られかねませんので少し寂しい気もするのですが、それは目指す組版の本質とは特に関係ありません(諦めましょう)。ただただ、気持ち良く読んでもらえればそれでいいのです。

        • -

なお、+designing誌の特集34/38/40やその他の連載についても、基本的にこの考えに基づいた記述をしているつもりです。
※指定行長というか1行の字詰め数との兼ね合いも重要だと考えますが、ここでは言及しません。

こんなところでご質問に答えたことになっているでしょうか?
「いや、そういうことではなく…」ということであれば、いくらでもご質問を投げかけてください。
できる限りお答えいたします。
今後ともよろしくお願いします。

        • -

このブログ読者の方もご質問などありましたらお気軽にどうぞ……。

*1:引用の了解は得ています

*2:この辺りを制御するのが「文字組アキ量設定」ですね…ですから本文組みにおいては「なし」にするのはダメ!…

*3:「禁則調整方式」という括りに疑問はありますが…

*4:本来はここで「ぶら下がり=ON」時のバグについて言及するべきなのですが…割愛しました → 参照

*5:もちろん設定自体が無意味だという例もありますが…

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会

Tweet             テーマは「DTP作業を効率化するTips」 Illustratorがメインの人もInDesignを使ってIllustrato […]

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ichinose

PDFで配布されている申請・届出様式をWord画面で直接書きこむ方法

PDFで配布されている申請・届出様式をWord画面で直接書きこむ方法


Web上でPDF形式で配布されている申請書類ひな型に必要事項を書き込んで提出するという時、ひな型がWORD形式でも開示されていれば良いのですが、PDFのみの時。

業務なら、Acrobatを使うところでしょうが、Acrobatを買う程でもない。

そんな時、手書きせずに、テキストをWORDで入力したい。

さて、 どうするか。


以下、イメージスキャナを使う簡単な方法です。


(1)印刷。

(2)スキャン。

(3)Wordの背景に「ヘッダーとフッター」画面で画像を呼び出し配置。

 画像を右クリックして:文字列の折り返し>テキストの背面へ移動


「ヘッダーとフッター」画面を終了。

(4)申請書類の必要箇所にテキストを打ち込む。

(5)上下の行間隔の位置を微調整する。

  線と段落の間隔>行間のオプション>行間固定値:設定値[ ]point

  ここを0.1ポイント単位で微調整する。

(6)左右の位置だしは、タブとスペースで調整する。


以上です。

ーーー

【補足】

スキャン解像度はひな型をきれいに出力したいなら、200dpi以上、欲言うと300dpi。保存は容量を最小にするなら、2値画像のTIFF形式。

もし、最新の4Kディスプレイを使っている人なら、スクリーンショットを使って画像を作成するのでもokです。

[計算]

A4サイズの印刷物は、8.5x11.7インチなので、200dpiでスキャンした画素数は、1700 x 2340 pixel  です。

つまり縦が2K(二千画素)以上欲しいので、横長のディスプレイをお使いなら、4Kディスプレイが必要となります。

挿入する雛形がちょっとボケてていいなら、2Kディスプレイでも十分いけますね。

~~~~

Wordを使うのは私は実はなるべく避けていてあまり習熟していないのですが

(かつてあったAldusのPageMakerが超快適でした。)

背景に画像を挿入して、テキスト入力時に画像が邪魔にならない方法を探していて、やっと(今更かよ)見つけました。「ヘッダーとフッター」で良いのですね!

ーーー

【補足2】

>(5)上下の行間隔の位置を微調整する。

> 線と段落の間隔>行間のオプション>行間固定値:設定値[ ]point

> ここを0.1ポイント単位で微調整する。


ポイントの定義:
72ポイントが1インチ。
1インチは、25.4mmなので、
1ポイントは、25.4mm/72=0.352778 mm
0.1ポイントは、0.0352778 mm
0.1ポイントは、約35μmで、髪の毛(70μm)の半分。
0.1イント寸法をdpiで表現すると、720dpi。
ほら、思い出しましたか。
EPSONが世に問うた写真画質のインクジェットプリンタの名称、
MJ-700V2C
あの印字解像度は、720dpiでしたね。
この72って今でも引き継いでいることが多くて、
デジカメの写真のExif画像をPhotoshopで開いてその解像度を調べてみてください。
ディスプレイに表示することをデジカメ設計者が意図していると、その画像ファイルの解像度は、72dpiになっている。
CANONやNIKONのデジカメ一眼レフはかつて72dpiだったけど。今はどうなんだろうか。

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DTPの勉強会

【DTPの勉強会 第29回】10月20日開催のお知らせ

DTPの勉強会 第29回を2018年10月20日(土)に開催します。

■開催概要
日時:平成30年10月20日(土)13時30分〜18時30分(予定)
 受付開始:13時・会場クローズ:19時
場所:エッサム神田ホール2号館4階・大会議室(2-401)
定員:120名(先着順・要事前申込)
参加費:3,000円(当日支払)・+DESIGNING購入者は2,000円
 ※当日販売の予定はありません

【テーマ】
+DESIGNING VOLUME 46 発売記念
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[概要]
9月29日に発売される+DESIGNING VOLUME 46では「クリエイティブパワーを高める!! デザイン制作のルール」と題して、いまの時代のデザインデータ作成法を紐解きます。今回はこの+DESIGNINGの発売を記念して、データ作成の「今」を考えます。

[スピーカー]
(調整中)

■懇親会
勉強会終了後、近くの居酒屋にて開催します。
場所:やきとりセンター 神田東口店 (予定)
時間:19時〜22時(3時間・飲み放題)
会費:4,000円(勉強会当日に徴収させていただきます)

■お申し込み

9月25日12時より参加受付を開始します(別途申し込み開始のエントリーがアップされます)。
皆様の参加を心からお待ちしております。

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n-yuji

最近読んだ本。

樺山紘一編『図説 本の歴史』、限界研編『ビジュアル・コミュニケーション 動画時代の文化批評』、『もじ部』、古井由吉『杳子・妻隠』、『2Dグラフィックスのしくみ』、『写真の色補正・加工に強くなる』、『大人のためのデジタル一眼入門』

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評

もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ

もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

2Dグラフィックスのしくみ ――図解でよくわかる画像処理技術のセオリー (WEB+DB PRESS plus)

2Dグラフィックスのしくみ ――図解でよくわかる画像処理技術のセオリー (WEB+DB PRESS plus)

写真図解でわかりやすい 大人のためのデジタル一眼入門

写真図解でわかりやすい 大人のためのデジタル一眼入門

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2016卓上カレンダー作りました。

f:id:n-yuji:20160103220727j:image
ちょっと遅くなりました。例年通りなのですけど、卓上カレンダー作りました。
ダウンロードはこちらから。
http://1drv.ms/1OspD6O

使い方:
1. ダウンロードしたらAcrobat Rederでファイルを開き、プリンタでA4の紙2枚に印刷します。原寸で使用するので、印刷時に「サイズオプション」は「実際のサイズ」を選んでください。そうしないと少し小さくリサイズされちゃいます。
2. 印刷できたら、カッターで切り離し。いきなりスッパリ切ってしまわず、補助線に定規を当てて、紙の両端を残して切り目を入れていくのがコツです。
3. フロッピーケース*1に入れて完成。
f:id:n-yuji:20160103215112j:image

*1:突っ込み禁止で。

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まだまだやってた。ゴシック体の「の」。

イワタゴシック体の「の」が気に入らないという話がありまして。

http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20090405#p1

http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20111122/p1

だいぶ前(最初が2009年……!)から「の」を自作しておるわけなんですけど、ここへきて、だいぶ形が整ってきました。いや、整ってきたというか、最初期のやつを今見ると線がデコボコで、こりゃダメだなという感じなんですよね……。


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フォント化し、合成フォントの特例文字を使ってイワタゴシック体に当てて、いつもの仕事にも使っています。
これは錯覚だと思うんですけど、今なら、この「の」をベースにひらがな一式作れるんではないかという気がしております?

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最近読んだ本。

戸田山和久『科学哲学の冒険』、井上真偽『その可能性はすでに考えた』、夏海公司なれる!SE 14』。

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

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最近読んだ本。

黒田bbAチャンネル 6』、あずまきよひこよつばと! 13』、水木しげる『総員玉砕せよ!』、外山滋比古『思考の整理学』、島田裕巳『日本の10大新宗教』、半藤一利『昭和史 戦後篇』。

Aチャンネル (6) (まんがタイムKRコミックス)

Aチャンネル (6) (まんがタイムKRコミックス)

総員玉砕せよ! (講談社文庫)

総員玉砕せよ! (講談社文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

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